「まだ井戸を掘り続けるのですか。」 | ||||||||||||||||||
「深く掘れば美味し水が出てくるからみんな頑張ってくれ。」 | ||||||||||||||||||
「あの横穴が見つかりましたが、どうしましょうか。」 | ||||||||||||||||||
「横穴は知ってるが、水が沢山出るかわかんないだろう。この 井戸は昔掘り当てた所だから大切にしなきゃあダメだよ。」 |
||||||||||||||||||
それからもみんなで井戸掘りは続けたが、ある時。 | ||||||||||||||||||
「これ以上深くすると掘った土を上げることはできません。」 |
||||||||||||||||||
と訴えた。 | ||||||||||||||||||
「土を上げる道具を作って効率を上がるなら手配しなさい。」 |
||||||||||||||||||
穴は深くなり、周辺から崩れ始めてきました。 | ||||||||||||||||||
ついに崩落事故が起きてしまいました。 | ||||||||||||||||||
「君が行って謝ってくれないか。君の仕事だろう。」 | ||||||||||||||||||
嫌々だが重役の席が待っている。報酬も上がるので嬉し笑いを 消して神妙な顔で記者会見場に向かいました。
|