「おーい、メガネどこやった。」
「知りませんよ。自分のものでしょう。」
しばらくすると
「おーい、あれどうした。」
「あれではわかりませんよ。なんなの。」
「あれだ、あれだよ。」
高齢者二人だけのこんな会話が日常ですが、自分が置いた所を忘れたり、ひどいときは何を探しているの分からない時があります。
危険なもの忘れは湯を沸かしたことを忘れ、ヤカンを空焚きしたりときのことです。
このときは最悪の会話が出現します。
「またヤカンが怒ってるぞ。」
ヤカンに水を入れレンジにかけた後に、電話があって長話をしていたときの出来事です。
「また私のせいにする。気をつけるのはあんたでしょ。ヤカンを扱ったことはありませんよ。」
どちらが犯人なのか明白ですが、この場で犯人追及すると家庭崩壊になります。こんなときは自分が犯人になり素早くレンジを止めることです。
「お前が湯を沸かしていただろ、長電話で忘れたのか。」
と追及して犯人は自分でないことを主張しても腹が立つだけで、次の事件で犯行を見つけて注意しても、物忘れは治りませんね。
ヤカンを置いたときは心の奥では空だきすると火事になるかもと、気にするのですが、次に別なことに熱中すると置いたことと、ヤカンを置いた場所やレンジに火をつけた事が記憶から抜け出してしまうのでしょう。
窓を閉め忘れた。玄関に鍵をブレ下げたまま外出したとか。などなど今まで事故に発展しないのが幸いです。